2006-09-17
3月末まで、小学校の図書室で働いていました。
自治体の臨時職員ということで、特に司書資格なしで
勤めることができました。
家庭の事情で辞めたのですが、とても楽しい5年間でした。
その中で起こったある出来事、それがこのブログのタイトルの
由来です。
図書委員は、曜日ごとに当番が決まっていて、返却印を押したり等の
仕事があります。放課後にその日の貸し出し数を組別に集計し、日誌に
記入、感想を書いて私に提出してすべてが終わります。
日誌には、月日、曜日、天気、当番の名前等を書く欄があります。
今はもう中学生になったある男の子が5年生だったある放課後、いつもの
ように当番の仕事をしてもらいました。その日はたまたま、一緒の当番の
6年生が調理実習の後片付けで来られなかったものの、長期休暇前の
貸し出し準備のため返却のみの期間でしたから集計をする必要がなく、
ささっと記入した日誌を渡された私は、その場で内容をチェックせず、
ご苦労様と声をかけ、彼が下校するのを見送りました。
就業時間の終わりが近づき、図書の先生の一言を赤ペンで書き入れるべく
日誌を開いた私は、驚きました。「12月16日『本』曜日お天気雨〜晴」と
記入してありました。驚きはすぐに嬉しい笑いに変わりました。ステキ、
なんてステキ。いいなあ、本曜日。木曜日に起こった間違いではありま
せん。その日は火曜日でした。
次の日、水曜日の当番さんが、この日誌を見ておかしい、間違ってる、
変だと騒ぎましたが、私は、いいじゃないと言ってそのままにしておき
ました。本人にもあえて聞きませんでした。なぜそう書いたか、きっと
無意識だったのだろうし、無口な彼が真っ赤になって、あわてて直したり
したら大変です。本曜日と記入された日誌は、永久保存版にしなくちゃ。
そんな思い出からつけた名前です。
子どもの頃から本を読むのが好きで、大人になっても児童書ばかり
読んでいます。特に児童文学を勉強したわけではなく、自分の気の
向くままに知識を積み重ねてきました。好きな絵本や物語の感想を
書いていけたらいいなと思っています。どうぞよろしくお願いします。
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