2008-03-08
子どもの頃、川を眺めながらこの水はどこへ行くのだろうと
思ったものです。
大人になった今は、行く先がよくわかっていますが、それでも
流れていく水を見ているのは好きです。
『かわ』 加古里子 作、福音館書店
川の始まりからずーーーっと流れをたどっていく絵本です。
細い川幅がだんだん太くなり、周りの景色も変化していきます。
川の流れを追った絵本は他にもありますが、鳥瞰図的に
見ていけて、細かな描写も楽しめるという点では一番では
ないでしょうか。私が子どもの時からあるので、だいぶ世の中は
変わりましたが、せいぜい、牛に鋤は引かせないよとか
飛行機の型が古いよというくらいが気になるところでしょう。
4ページで山奥を蒸気機関車が走っていますが、逆に今の方が
観光用に週末毎に運行されていたりして違和感ないかもしれません。
ともかくも、子ども達と一緒に川の流れを追って海にたどり着いて
なんとなくゆったりした気分になれます。
この『かわ』のもう一つ良い所は、表紙裏表紙が地図になっている
点です。絵はこの地図に忠実なのだろうか?
時間のある方は、ページごとに見比べてください。
この記号はあれだから、なんて思わず熱が入っちゃうかもしれません。
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